
S2B_34UFD_20240828_0_L2A、雲量 0.05%、ビャウォヴィエジャ上空。© 欧州連合、Copernicus Sentinel-2手で確かめたオープンデータ
公開ホストから直接読めるオープンデータ — Zenodo、Hugging Face、S3 バケット、SPARQL エンドポイント、あるいはただの GitHub リポジトリ。作業に使える森林と保護区のレイヤー、スペインの保護区一式、そして次のツリーの裏にある出典:歴史地図。各項目はデータセット自身の記録から取っている。記録に書かれていないことは、推測せずに「記載なし」と書く。

S2B_34UFD_20240828_0_L2A、雲量 0.05%、ビャウォヴィエジャ上空。© 欧州連合、Copernicus Sentinel-2AWS S3
Sentinel-1 のレーダーと Sentinel-2 の光学データから作った、全球 10 m の土地被覆 11 クラス。樹木被覆クラスは、手に入るなかで最も手早く正直な森林マスク。
s3://esa-worldcover/v200/2021/map/
eu-central-1 · 例: ESA_WorldCover_10m_2021_v200_N00E006_Map.tif
地図化する際は帰属表示が必須:「© ESA WorldCover project 2020 / Contains modified Copernicus Sentinel data (2020) processed by ESA WorldCover consortium」。



Zenodo
2020 年の全球樹冠高を 1 枚にまとめたレイヤー。GEDI と ICESat-2 の反射を、Earth Engine 上で Sentinel-1・Sentinel-2 画像と融合したもの。高さはセンチメートルで格納されているので、割り算を忘れずに。
10.5281/zenodo.7643403
Nie, Zhu, Wang & Xi、2023 年 2 月 18 日
Zenodo
Landsat アーカイブから読み取った、40 年近いヨーロッパの森林撹乱。どのパッチがいつ、どれだけ強く、何回やられたか、そして原因が風と樹皮甲虫か、火事か、伐採か。国ごとに分かれているので、自分が扱う国だけを取ればいい。
10.5281/zenodo.13333034
Viana-Soto & Senf、ミュンヘン工科大学、2024 年 8 月 20 日

EEA
ヨーロッパの保護区ネットワークの境界。すべての特別保全地域と特別保護地域を、それぞれの指定理由となった生息地と種とともに収める。「ここは保護区の中か?」を問うときに、切り抜く相手になるレイヤー。
https://sdi.eea.europa.eu/data/91357f39-7866-41ce-b447-43905c364ec8
欧州委員会が取りまとめ、EEA を通じて公開
world_1914.geojson。下には何も敷いていない。aourednik/historical-basemaps、GPL-3.0GitHub
世界の国と文化圏の境界を、年ごとに 1 つの GeoJSON にまとめたジオリファレンス済みデータ。歴史データを地図に載せるために作られている。タイムラインをドラッグしたときにアトラスが描くのが、このレイヤー ―― 1914 年の世界、次に 1938 年の世界。
github.com/aourednik/historical-basemaps
アトラスはこのスナップショットのうち 18 枚を組み込んでいる。作者自身の但し書き:これは進行中の作業であり、歴史上の境界は現代のものより争いが多い。学術的な用途に使う前に、他の資料と突き合わせて確認すること。
ベースレイヤーとして使用:歴史地図
start_date。Overpass 経由で取得。点の密集は、これまでにプロジェクトが地図化した場所であって、歴史が起きた場所ではない。© OpenHistoricalMap コントリビューター、CC BY-SAOverpass API
時間軸をもつ OpenStreetMap。編集モデルもタグも同じで、そこにstart_dateとend_dateが加わるので、歴史をたどるにつれて地物が現れたり消えたりする。点ではなく本物のジオメトリ ―― 歴史上の境界はポリゴンで、経路はラインで返ってくる。
https://overpass-turbo.openhistoricalmap.org
問い合わせるより丸ごと手元に置きたいなら、planet.openhistoricalmap.org に planet ダンプがある。
日付つき OSM 地物として使用:歴史地図
直接ダウンロード
古代世界のコミュニティ地名辞典。古典古代の集落・街道・神殿・地域を、安定した URI と位置、年代範囲つきで収める。地図にまだ国がなかった時代の出来事を扱うときの、基準になるレイヤー。
https://pleiades.stoa.org/downloads
引用できる版が必要なら、番号のついた四半期リリースを取ること。日次エクスポートは足元で動き続ける。
古代地名レイヤーとして使用:歴史地図
SPARQL
世界中の博物館とコレクションから集めた、貨幣学のリンクトオープンデータ。貨幣・埋蔵貨幣・極印・モノグラムを、その出所である造幣所や場所と結びつけている。貨幣の型をそれぞれの造幣所に置けば、交易と権力が地図の上に描かれる ―― 紀元前の深くまで。
https://nomisma.org/sparql
Nomisma 全体を覆う単一のライセンスは存在しない。提供機関はそれぞれ独自の条件を保っており、ODbL から CC BY、CC BY-SA、CC BY-NC-SA まで幅がある ―― 実際に問い合わせるデータセットを確認すること。
≈1 万点の貨幣型を造幣所ごとに配置:歴史地図
SPARQL
ウィキペディアの基礎情報ボックスを、問い合わせ可能なグラフに変えたもの。セカンドオピニオンとして使える ―― 最初のエンドポイントに投げたのと同じ GeoSPARQL の問いを 2 つめにも投げ、場所と時期について両者が一致するかを見る。
https://dbpedia.org/sparql
公開エンドポイントに DBpedia のすべてのデータセットが載っているわけではない ―― 残りは Databus から引くこと。
紛争と発電所のレイヤーとして使用:歴史地図
REST API
南極の地名を扱う基準となる地図。そこに名前をつけているすべての国の地名辞典を束ねているため、ひとつの山が同時に複数の公式名を持ちうる ―― それぞれに国と典拠が付く。
https://api.bas.ac.uk/locations/v1/gazetteer/cga
地物より名前のほうが多いのは、同じ地物を国ごとに別々に命名しているため。
南極セットの一部として使用:歴史地図
直接ダウンロード
スペインで指定されたすべての保護区を 1 つのファイルに ―― 国立公園、自然公園、自然保護区、天然記念物、保護景観、海洋保護区。法律 42/2007 が国レベルで 5 つの区分を定め、自治州がさらに 40 以上の独自区分を加えている。そのすべてが入っている。
https://gis.miteco.gob.es/descargas/app/DescargaFichero?f=enp.zip
ZIP 圧縮された shapefile なので、キャンバスまでは変換ひとつぶん:ogr2ogr -f Parquet enp.parquet enp.shpを通せば、地図がそのまま読める形になる。肝心なのは毎年の見直しだ ―― 境界は動き、新しい宣言が加わる。そしてファイルは、自分がどの年を語っているかを明示する。
地図化する際は帰属表示が必須:「Fuente: © Ministerio para la Transición Ecológica y el Reto Demográfico」。
直接ダウンロード
Natura 2000 ネットワークのうち、スペイン自身が切り出した分。生息地指令に基づく共同体重要地域と特別保全地域、それに鳥類の特別保護地域。スペインはどの加盟国よりも多くをこのネットワークに供出しており、ヨーロッパの保全地図の相当部分は、このファイルの上に成り立っている。
https://gis.miteco.gob.es/descargas/app/DescargaFichero?f=rn2000.zip
上のヨーロッパ版のカードは、EEA から EU 全体を扱う。スペイン自身が提出したもの、スペイン自身の更新サイクル、各サイトの国内コードが必要なときは、こちらを取る。
地図化する際は帰属表示が必須:「Fuente: © Ministerio para la Transición Ecológica y el Reto Demográfico」。
直接ダウンロード
国の湿地登録簿。湿原・潟湖・三角州・泥炭地を、状態を経年で追い、流域計画に書き込めるように国が管理している。ファイルは小さく、「ここは干拓されたのか」を問うときに切り抜く相手になる。
https://gis.miteco.gob.es/descargas/app/DescargaFichero?f=iezh.zip
4 MB しかないので、スペインのセットのなかでは、変換してキャンバスに常設するのがいちばん楽。
地図化する際は帰属表示が必須:「Fuente: © Ministerio para la Transición Ecológica y el Reto Demográfico」。
直接ダウンロード
ラムサール条約に国際的に重要な湿地として登録された、スペインの湿地 ―― 湿原、河口域、三角州、潟湖。どれも国内で引いた線ではなく、国家が条約で負った約束である。
https://gis.miteco.gob.es/descargas/app/DescargaFichero?f=humedalesramsar.zip
国内の湿地目録と重なるが、重複ではない ―― ラムサールは国際的な指定、IEZH は国内の登録簿である。
地図化する際は帰属表示が必須:「Fuente: © Ministerio para la Transición Ecológica y el Reto Demográfico」。
直接ダウンロード
ユネスコが「人間と生物圏(MAB)」計画のもとで認定する陸域・沿岸域。スペインは世界有数の規模のネットワークをもち、公園の境界とは違って、内部で人が暮らし働くことを前提にゾーニングされている。
https://gis.miteco.gob.es/descargas/app/DescargaFichero?f=reservasbio.zip
保護区のファイルと重ねる価値がある。生物圏保存地域はたいてい複数の保護区を内包しており、面白いのは、その間の緩衝地帯に何があるかという問いだ。
地図化する際は帰属表示が必須:「Fuente: © Ministerio para la Transición Ecológica y el Reto Demográfico」。
直接ダウンロード
家畜の移動路。何世紀にもわたってスペイン中で家畜を動かしてきた cañada・cordel・vereda の公共ネットワークで、法的には今も公有地である。歴史ではなく生態として読むなら、これは回廊網だ ―― 長く、細く、途切れず、道路や耕地が分断してきた生息地どうしをつないでいる。
https://gis.miteco.gob.es/descargas/app/DescargaFichero?f=VPecuarias.zip
Inventario Español del Patrimonio Natural y la Biodiversidad の構成要素 5f。縮尺がまちまちなのは、出所が各自治州自身の分類作業だから。
地図化する際は帰属表示が必須:「Fuente: © Ministerio para la Transición Ecológica y el Reto Demográfico」。
直接ダウンロード
生息地指令のためにスペインが分けられている生物地理区 ―― 大西洋区、地中海区、高山区、マカロネシア区。同じ生息地コードがガリシアとアルメリアで別のものを指す理由を説明するレイヤーであり、保全状況が評価される単位でもある。
https://gis.miteco.gob.es/descargas/app/DescargaFichero?f=regionesbio.zip
小さく、変化も遅いので、ほかのスペインのレイヤーを切り抜く常設の下地として具合がいい。
地図化する際は帰属表示が必須:「Fuente: © Ministerio para la Transición Ecológica y el Reto Demográfico」。
直接ダウンロード
スペインで特定された重要野鳥生息地(IBA)。行政上の基準ではなく鳥類学的な基準で、鳥の個体群にとって重要とされた場所である。法的な指定ではなく、まさにそこが使いどころだ ―― IBA と最寄りの ZEPA とのずれは、問う価値のある問いになる。
https://gis.miteco.gob.es/descargas/app/DescargaFichero?f=iba.zip
Banco de Datos de la Naturaleza を通じて公開。もとになる目録は SEO/BirdLife の仕事なので、使うときは両方を引用すること。
地図化する際は帰属表示が必須:「Fuente: © Ministerio para la Transición Ecológica y el Reto Demográfico」。
WMS サービス
スペインの国家基本図を Web Map Service として配信。URL にlayers=パラメータを付けて貼れば、キャンバスがそのままタイル表示する ―― ダウンロードも変換もプロキシも要らない。サーバーが各タイルを描き、パンするたびに MapLibre がそれを要求する。
https://www.ign.es/wms-inspire/ign-base?service=WMS&layers=IGNBaseTodo
WMS が返すのはピクセルであって地物ではない ―― 見ることも、その上に何かを重ねることもできるが、中身を問い合わせたり解析したりはできない。誰も変換していないデータに手を届かせるための、取引条件だ。
地図化する際は帰属表示が必須:「Instituto Geográfico Nacional de España」。
WMS サービス
OSM のベースマップ全体を terrestris がレンダリングし、WMS として配信しているもの。組み込みのベースマップが暗すぎる・情報が薄すぎるときの下地として便利で、WMS の貼り付けを試す相手としてもいちばん手軽。Web Mercator で応答し、CORS も開いている ―― そもそもブラウザからサービスを使えるかどうかは、そこで決まる。
https://ows.terrestris.de/osm/service?service=WMS&layers=OSM-WMS
この 2 つは、ここに書き留める前に実際にキャンバスへ貼り付けてタイル表示させている。サービスがデスクトップ GIS だけでなくブラウザにも応答するかを知る方法は、それしかない。
該当するものがありません。
このうち 2 つは同じ森を見ている。Sentinel-2 のクイックルックと Natura 2000 のカードは、どちらもビャウォヴィエジャを写している。ヨーロッパに残る数少ない大規模な低地原生林のひとつで、データセットが原生林と人工林を区別できるかを試すには、なかなかいい相手だ。
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